「チバベジ」が進化、「クックパッドマート」とのコラボ

おもてなしラボは、千葉県内でも知名度の高いゲストハウス。旅慣れた鳥海孝範さん(45)が名物管理人として出迎えてくれます。コロナ前には彼を目当てに多くの旅人が訪れ、滞在し、ここを拠点に千葉県を旅するという昔の街道筋の宿みたな役割を果たしているゲストハウスなんです。

もともとは家具屋さんだったという古い建物を改装してゲストハウスに
同施設の名物管理人・鳥海孝範さん

いまは、コロナの海外からの流入制限と緊急事態宣言による移動制限で旅人がほぼゼロになっていますが…
実は、その間におもてなしラボでは新たな取組みにチャレンジしていました。

一昨年房総半島を中心に襲った台風…
この影響で被災した野菜を救済するために「チバベジ」プロジェクトを仲間たちと一緒に立ち上げた鳥海さん。

「チバベジ」は当初、被災した野菜を農家から買い取り、購入を希望する一般市民に仕入れた価格そのままで販売するというモデルで、台風以降…のべ40件を超える農家から100品目を超える農産物を買い取り販売の仲介をしてきたそうです。

しかし、そのままでは活動を続ければ続けるほど赤字を垂れ流していくことになる…ここがこの事業の難しいところなんですね。

県内各所から集まってくる農産物たち

最初は、台風被害の野菜たちなので…
もってきた野菜の傷み具合が激しくって購入してもらう前にダメになってしまったり…

購入しても傷があるため「スープにする」とか「その日のうちにすぐに調理する」とかってものが多かったのですが最近は、せっかく作ったけど市場でぜんぜん値がつかない場合(たまたま出荷数が多いなどで競りで値がつかないなど様々な理由がある)や、何らかの形で廃棄にしようとしている農産物なども対象に集荷しているそうです。

しかし、なかなか事業化するのが難しい…
鳥海さんもこの件を専属でやり続けるわけにもいかない…と試行錯誤を繰り返しながら悩みに悩んでいたわけですね。

そんな時にクックパッドマートさんとの取引が持ち掛けられたとか。

クックパッドマートさんの食材受渡先としての条件に合致すると、クックパッドマートさん負担で写真のような大きな冷蔵庫が設置され、食材の鮮度管理ができるようになるのです。

この仕組みを活用して鳥海さんは、「チバベジ」としてクックパッドマートにも登録。農家から持ち込まれた商品を掲載する事で、「1個しか注文が入っいない場合でも、わざわざ納品してこなければならなかった」ものを10個単位で持ち込んでもらえるようにし、残りの9個の野菜も「チバベジ」として販売できるようにした。直売所機能として販売する事でリスクヘッジする仕組みを構築したのです。

ゲストハウスとしての「おもてなしラボ」

ちなみに、「チバベジ」としてのこの場所は台風以降の活用方法で、本来はゲストハウスの「おもてなしラボ」なんですよね。

「おもてなしラボ」の施設内を鳥海さんの許可を頂いたのでご紹介させて頂きますね。

入り口から入って、半地下がコワーキングスペース。
中二階がレンタルスペースとして活用されています。

もともとは、フロアが仕切られていたものを吹き抜けに改修して洒落た感じにしたんだそうです。

3階がゲストハウス。
写真のようにフロントスペースがあって世界地図とか日本地図が貼ってあったり、近隣のMAPやフリーペーパーなども自由に持っていったり、閲覧する事ができるようになっているんです。

旅人たちが出身地にピンを刺している世界地図

各地からやってきた旅人が、ピンを刺し自分の存在を表現する。

各地のゲストハウスに行って、地図にピンを刺しているこのスペースが何気に一番好きだったりするんです。

自分が日本中、世界中を旅して回るのを想像してワクワクしながら地図を眺めて旅行した気分になるんですよね…

早く、自分でも世界中を旅して回れるようになりたいですね…

ドミトリータイプのベッドが4台、最大8人が宿泊できる
以外にマンガが充実している…
トイレに行く導線のソファー、ここで恋が芽生えたりするのか…
シャワースペース
トイレ
今やスマホ社会になったけど…ホステルガイドは重宝するらしい
こういうスペースで旅の合間にノートPCで仕事するのが夢だったなぁ…と思い出す

じつは何度もここに来ているんです。しかも泊まった事もあって。
しかし何回やってきて、施設内を写真撮影したり、宿泊したりしていても…お気に入りの施設なんですよね。
全国のゲストハウスに宿泊していろんなところで良い雰囲気の場所を体験してきても…おもてなしラボって常にトップクラスの居心地の良さを感じさせてくれるんです。

チバベジ基地としてのおもてなしラボ

この間来た時はキッチンカースペースだった

以前はキチンカースペースだったこの場所が、いまはクックパッドマートとチバベジの商品受け渡し拠点になっています。この日はミニトマトを量り売りしていたんです。

こんな感じ。350円で詰め放題

農家さんが野菜を出荷しに来て、近隣の方がおもてなしラボで野菜を購入する。
もしくは、クックパッドマートで野菜を注文し受け取りに訪れる。

鳥海
「受け取りに来た人がついでに野菜を購入してくれたりする場合もあるんです」

やまけん
「なるほど!」

鳥海
「でも実は売上というか利益で大きいのは、加工品なんです。野菜を購入する時に一緒に加工品を購入してくれる人がいるのでこれが結構売り上げとして助かるんですよね。いまは、商品の売価から手数料を頂くようにしているのですが薄利なので加工品もセットで購入してくれるようになると本当に助かります」

おもてなしラボの方は、「セブンリップル」という個人事業で経営。チバベジの方は、「一般社団法人野菜がつくる未来のカタチ」という法人で経営しています。先々のことを考えて一つの法人に統合する方が良いのか、別々で法人格を持たせた方が良いのか…と模索しているんだそうです。

佐倉市のローカルニュースを立ち上げる

今回訪問した一番の目的は、佐倉市でローカルニュースメディアを立ち上げる件の打ち合わせ。

僕が加盟している「みんなの経済新聞ネットワーク」。
ここに鳥海さんが「佐倉経済新聞」を立ち上げようと2年位前から準備してきたところでコロナに直面…スタートが足踏み状態だったのです。

千葉県内には、現在「船橋経済新聞」「千葉経済新聞」「松戸経済新聞」「外房経済新聞」という4つの「みん経」ネットワークがあるのですが、今回5つ目の媒体として「佐倉経済新聞」を立ち上げようというプロジェクトに関わらせて頂くのです。

ローカルニュースって、どこの街にもあるのです。
40年くらい前には「タウン誌」と呼ばれていた類の業種です。
「地方新聞社」とかも、昔から「少し大きめの規模だった街」には存在しています。

千葉県内だと、「千葉日報」(千葉市)「房日新聞」(館山市)「大衆日報」(銚子市)とかですかね。
そのほかに、「月刊千葉ニュータウン」(白井市)ってのが折込媒体であったのですが2020年12月号で終刊してしまっています。

地方にいくと地方新聞社はかなり強くって、県民シェアの大半を地方新聞社がとっている場合があります。

僕がサラリーマン時代に住んでいた鹿児島県では「南日本新聞」(鹿児島県)が圧倒的に強くって皆がとっているのは南日本新聞でした。香川県には「四国新聞」(香川県)なんて新聞社もあります。

地方によっては、読売、朝日、産経、毎日などの大手新聞社よりも地方新聞社の方が影響力や購読者数が多く、地方のビジネスの中心に新聞社が存在し、地方のテレビ局の株を持っているなんて例も多くみられます。

県単位の新聞社ほどいかなくても、街に密着したタウン誌とか市町村単位の編集社って本当に数多くって…
街を愛している編集経験者が自分の街の発展を願って、広報を兼ねて立ち上げるのですが…

この運営がなかなか厳しい。そもそも、記者の多くが職人気質。
職人気質の人は営業が苦手なことが多いです。
営業と編集権が結びつくと記事が「ちょうちん記事」化していって面白みに欠けていくのです。

ちょうちん記事

提灯記事(ちょうちんきじ)の意味 – goo国語辞書

例えば…

地域の有力な経営者の情報ばっかり載っていたり…

地域一番企業の広告で埋め尽くされていたり…

特定の候補者の情報ばかりがピックアップされる政治的な内容になっていたり…

僕も13年間船橋市でタウン誌の運営をしてきましたが、政治・宗教などの思想信条、反社会的勢力などから一線を画していく事が媒体の信頼性の為には欠かせないのです。その為には自分自身の中に確固たる信念とか信条、芯になる部分をしっかり持っていかければなりません。

時には…
お金に苦しんでも自分たちの役割果たすことを忘れず、米がなくても信条を貫き通してすきっ腹を抱えていく覚悟が必要になったりします。僕は実際に5年位の間、年に3ヶ月くらい給料が全く入ってこないって状況で経営していたことがあります…

そんな経験をし続けてきたからこそ…
地方でのローカルニュース編集部の立上げに協力して回りたいのです。

地方紙が存続できるように現在持っているリソースを調べ、他と連携する事で新しい事業を生み出せるようにアイディアを出し、つなぎ役をかって出ているのです。今回の佐倉経済新聞では、ライターさんの育成から変種規程などの調整、営業回りなどを担当させていただく予定です。

おもてなしラボ

店名:おもてなしラボ
住所:千葉県佐倉市新町168
TEL:043-310-7595
営業時間・受付時間:10時~21時
定休日:月曜定休、不定休※SNSなどで告知
駐車場:近隣に有料駐車場有

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