成田空港を活用した未来の街づくり「STAGE NARITA」で航空会社JALとANAが史上初のコラボを実現

コロナ禍で苦戦する航空業界の支援と成田市を含めた空港周辺9市町の未来を語る目的で2月25日、成田空港(千葉県成田市古込1-1)とチャーターしたJALとANAの航空機内でトークイベントなどが盛り込まれた企画「STAGE NARITA」が行われた。

2022年1月に誕生した新成田市場では今後、海外向けの農水産物輸出などの手続きが一元化される予定だという。さらに、2029年には成田空港第三滑走路の完成を控えており、空港を中心とした成田経済圏及び千葉県は今後ますますの発展が期待されている。

今回の企画では、成田市周辺で今後起こる変化や今後の課題について千葉県知事の熊谷俊人さん、成田市元副市長で国土交通省東京航空局長の藤田礼子さんらこれまで千葉県をリードしてきた「トップランナー」たちが動画で登壇し、参加者らにメッセージを送った。

同企画は、空港でのチェックイン時に参加者全員に対し、コロナワクチン接種済み証明書の提示もしくは直近のPCR検査陰性証明の提出を求め、当日の体温記入を含め体調チェック表の提出など万全の感染症対策を実施して行われた。

11時から予定されていた周遊フライト前、空港内で整備スタッフによるダンス、主催者からの挨拶なども行われ「史上初」の企画を盛り上げる演出が行われた。

整備スタッフによるダンス
平山実行委員長と萩原副実行委員長(写真右)

JALチャーター便での国内周遊フライト

コロナ前からもたびたび行われていたが、コロナ禍以降は「修学旅行」や「外国の賓客によるチャーター」などで需要が増えているというチャーター便。

今回のJAL機チャーター便は11時出発、離陸すると間もなく富士山に。左右の窓どちらからでも富士山を眺められるよう回旋した。その後、金沢上空を経て四国の桂浜周辺でターンし、三宅島周辺を経由して成田空港に帰着するルートを採った。飛行時間は約3時間半。

参加者らは美しい富士山の姿を写真に撮り、雪に覆われた日本アルプスの絶景を眺め周遊フライトを楽しんだ。

ハート形になるよう飛行ルートを設定
左右どちらの窓からも富士山を眺められるよう回旋

フライト中には、萩原副事項委員長の経営するレストラン「オリベートNARITA」プロデュースの国産食材を使った成田を感じる和洋折衷メニュー「鰻と海老のひつまぶしごはん」などが機内食としてふるまわれた。

スモーク風味のローストビーフと黒トリュフのマッシュポテト、蓮根と人参のイタリア風きんぴらなどの特別メニュー
国産の鰻をつかったひつまぶし

成田に帰港するとターミナルには戻らず、横付けされたANA機に乗り替えとなった。「国際空港で横付けした飛行機にそのまま乗り替えするなんて前代未聞」といわれるほど、前例のないコラボ事業。JALとANAのスタッフが出迎える中、タラップを降りた参加者は航空機から航空機へと徒歩で移動。

徒歩でJAL機からANA機に直接乗り替えする参加者

ANA機「FLYING HONU」での対談視聴と機内見学

ANA機は、ホノルル空港との定期便に使われている「FLYINR HONU」

ANA機では、鳥塚さん(元いすみ鉄道社長、現在・えちごトキめき鉄道社長)と藤田さん(元成田市副市長/2012年~2014年、現在・国土交通省東京航空局長)のトークセッションを実施。成田の持っているポテンシャルについてそれぞれの考えを語った。

その後、ANAホノルル支店の後藤さんがオンラインで登壇、ハワイにおける観光や店の現状を紹介。コロナ対策でオンライン化が進み鍵の受け渡しや観光地の予約などは、ほぼオンラインで行われるようになった事などを伝えた。

機内のモニターで対談や後藤さんとのオンライン通話を視聴

最後に、ANAのハワイ定期便における最新機種A380「FLYING HONU」の機内見学が行われ、参加者は畿内を自由に散策、移動時間の快適性を追求したファーストクラス、ビジネスクラスを含めエコノミークラスやバーラウンジなど各種施設を見学した。

成田経済圏の持つ可能性

この日の「STAGE NARITA」は、成田空港及び成田市を中心とした周辺9市町の発展可能性を大いに感じさせる内容だった。今年1月に開設されたという新成田市場では、国内の生産物を海外の富裕層などに輸出する手続きを一括して行えるようになるという。

これまで生産者が海外取引に踏み出すためには税関や検疫などの手続きが困難とされていた。国内農水産物に対する海外からの需要が大きい事分かっていながらなかな手を出すことができなかった実情があった。

貨物輸送に強い成田空港に2029年、第三滑走路が完成し、発着回数が現状の30万回から50万回に増え、市場との連携が進むことで生み出す価値は計り知れないものになると思われる。

また、対談の中で鳥塚さんが語っていた「観光客はその日の胃袋分しか食べることができないが、市場で購入したものを3日後に自宅へ届けることができるようになれば、自宅分や土産分の購入が見込めるようになる」というのは周辺経済にとっても大きなチャンスであろう。

さらに、「ファーストクラス、ビジネスクラスの利用客はワゴンサービスの土産を買わないし免税ショップも利用しない。購買意欲が強く土産などを購入するのはLCCの利用客で、成田空港は羽田よりもLCC乗り入れ比率が高い」という話も今後のビジネスチャンスを示唆している。


コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中