9/13(金)千葉を襲った台風15号の被害と房総半島(館山市・南房総市)の現在
船橋の被害と台風による県内の混乱
こんにちは。船橋市場内でコミュニティスペースとしての市場カフェ、その2階で地域情報誌とインターネットニュースの編集をしているやまさきです。
今回久々の更新になりますが…9月9日早朝、千葉県に上陸しその猛威をふるった台風15号。その被害を受けた館山市・南房総市について書かせていただきます。
そもそもなぜ、館山市と南房総市に行ったのか。
今回の台風を受けて千葉県内は、最大90万世帯以上が継続的な停電を経験しています。台風の最大風速も57キロを超える「観測史上最強」の強風だったそうです。
船橋市内でも深夜3時~5時くらいまでの間、今まで聞いたことのないくらいのものすごい音で雨粒が窓を叩き、強烈な風が色んなものを吹き飛ばしていくのを感じました。
最初、「そうは言っても台風の被害なんで、そんなに大したことがないだろう。過ぎてしまったら街中に枝とかが散乱するくらいでしょう」と思っていたのですが、船橋市内でも電柱が折れたり、街路樹が倒れたりと予想以上の被害。考えてみたら船橋市内に台風が直撃したって事は記憶にないですもんね。
今回、船橋市内では最大8000世帯以上が停電を経験したと言います。道路に倒れた電柱や街路樹で交通は一時的にはパニックになり、エアコンも扇風機もない中で眠れない夜を過ごした家がたくさんあったと思います。実際に、「停電で暑くて寝られない」という声もSNS上で目にしました。
9日時点では、テレビでも少しだけ「千葉に台風が来たこと」が報道され、「観測史上最大の風」だったこと、「君津市で50メートル以上の鉄塔2基が倒れた」こと、「市原市でゴルフ場の鉄塔が住宅地に倒れたり、ソーラーパネルが炎上したり」という報道があった程度。(これでも大事ですけど…)
9日の夜から10日にかけて、県南部で電柱がまとめて倒壊している様子や、家の瓦が吹き飛ばされている様子が報道され、これまでにない世帯数規模での停電の実情が報道され始めました。
SNSでも被害状況がどんどん明らかになってきて、各地域の様子が画像とともにシェアされてきました。八街市・東金市・四街道市・八千代市・銚子市・香取市などでは停電と共に断水に。
県南や九十九里方面では瓦を飛ばされた家を補修する為に「ブルーシート」と「ロープ」、「土嚢袋」を数千~数万セット必要だと要求する職人さんの投稿、が数百~千数百件シェアされるようになりました。
交通は完全にマヒ。高速道路は障害物で通行不能に。停電の影響で信号も電光掲示板も使えないしましてや、ETCも使えない。清算もできないしってことで幕張のちょっと先から全部通行不能になったことで、一般道が大渋滞に。
こうしたたくさんの情報に「南房総市」の情報が全く無かったので、仲間に連絡入れてみたところ音信不通。SNSも更新されないので心配になってきました。
東日本大震災の時にも現地の人と連絡取れなくてかなり混乱したのを覚えています。
この時点で南房総市に行こうと決めました。
ただ、現場がどうなっているのかわからないので、SNSの更新がされている隣接の館山市で活動している仲間に連絡を取って、支援物資を持っていく事に。
何がほしいのか、今何に困っているのかを確認して、発電機、ガソリン、燃料(ガスボンベ、固形燃料)、紙おむつ、女性用生理用品、粉ミルク、カップ麺やレトルト食品、水、ペットボトルのドリンクなどをフェイスブックを通じて募集、11日早朝から夜中まで市場カフェで受付け、11日深夜から12日早朝に館山市・南房総市に向かう事にしました。
この時に、トラックを出してくれる人を募ったところ、船橋市内で石材会社を経営し、三咲霊園を運営する石和石材の金子和哉さんが立候補。あまりに支援物資が多かったので、ハイルーフのハイエースを満載にして、僕の自家用車エスティマも出動。2台で朝4時に集合して房総半島の南(館山・南房総)に向かいました。