11/23(金)オレンジカフェって知っていますか?
認知症と高齢者と超高齢化社会…そこにカフェとして何ができるのか
こんにちは。船橋市地方卸売市場の中でカフェとコミュニティの場「市場カフェ」、タウン誌の「ふなばし再発見!!マガジンMyfuna」やインターネットニュース「MyFunaねっと」「船橋経済新聞」などを編集する山﨑です。
突然ですが、「オレンジカフェ」ってご存知ですか?
市場カフェでは、毎月第三火曜日に14時から16時まで「オレンジカフェ」を開催しています。オレンジカフェというのは、
「認知症に悩む人やその家族、もしかして認知症かな?と心配する人やその周辺の人、将来自分が認知症になった時の為に知識を得ておきたい人、地域の人などが福祉や介護の専門家と普段から触れ合う事で、いざという時に頼れる専門家を見つけておこう」
というような場です。別名、「認知症カフェ」とも言います。
市場カフェでは、Myfunaの編集を通じて「地域包括ケアシステム」に関しては、「地域包括ケアシステム」を批判するよりも、地域で受け止めて、みんなでこれからやってくる「超高齢化社会」をどう受け止めるのか??を考えていった方が良いなというスタンスを取っています。
「地域包括ケアシステム」って、何だろうって方もいらっしゃると思います。
「地域包括ケアシステム」というのは、簡単に言うと「高齢化が進んできたのでこのままだと医療費や福祉にかけるお金が捻出し続けられなくなってしまうから、地域にある資源を使ってお互いに助け合って生きていける社会を目指そうね」というような考え方です。
地域にある「場」を「資源」として活用していくことで新しい建物を立てて福祉の為に助成金を出さなくても高齢者の居場所をつくれたり、障がいを持っていても行動できる範囲が広がります。
みんなが他人事ではなく、将来必ず誰にもやってくる「老い」や、日常生活のすぐ隣にいて突然やって来る「福祉」のことを考えていくことが大切だと思うのです。
そこで、僕たち福祉業界の専門家ではない人が福祉にふれるきっかけとして「オレンジカフェ」は大切なコンテンツだと思い、このノウハウを確立する為に毎回趣向を変えて運営してきました。
市場カフェのオレンジカフェに参加する人は20代~90代まで様々。必ずしも福祉関係者ではないのですが、意外と色んなことが福祉業界に役立てるという事がわかってきたのでいろんな業種職種の方に参加してもらっています。
例えば…
カラーセラピーの先生は、高齢者の方が若々しく見えるための服装のアドバイスや化粧のアドバイスをしてみたり、ヒーリングの方はマッサージや波動などを通じて「癒し」の時間を提供したり、「歌手」の人は、みんなで一緒に歌を歌ったり。誰のどんな特技でも「オレンジカフェ」に活かすことができるんです。
この間参加した70代の男性は折り紙をみんなに教えてくれました。
パソコン教室を経営する友人の石川さんは、最近ボードゲームに夢中。ボードゲームを高齢者の認知症予防に使えないかな??と考えて、半年ほど前から取り入れたところ思った以上に好反響。
「初めて会った人同士がコミュニケーションを取るのにこんなに良いコンテンツがあるんだろうか??」と思えるほどの効果でどんどん人と人との垣根が低くなっていくのを感じさせてくれます。
笑いヨガをやってくれるもっくんは、市場カフェで人気者になって、高齢者の人たちのファンが急増。別の場所で開催したライブにも足を運んでくれる人まで現れたと言います。
みんなが得意分野を持ち寄って、コミュニケーションを築くためにそれを道具として使う。楽しい時間を共有することで「また来たい」と思ってもらえる空間を作れてしまえば、どんどん「場」が活性化します。
ここで出会った人と人とがお互いに別の場所で出会ったり、相談に乗ってもらったり、乗ったりすることで地域のネットワークが生まれます。これが「地域包括ケアシステム」のベースになるんだと思っています。