9/24(日)尾道市のリヤカーゴプロジェクト村上さんの話を聞いた
リヤカーゴプロジェクトは、「小商い」インキュベーション
千葉県奈を中心に関東全域でリヤカーゴを推奨する、合同会社タヤグラの代表・田櫓(たやぐら)英樹さんの紹介で本家リヤカーゴプロジェクトの村上さんの話を聞く機会に恵まれた。
9月21日に勝田台駅近くにプレオープン中のカフェで行われた「リヤカーゴプロジェクトシークレット会議(仮)」。
ここには、田櫓さんの仲間で千葉県内所狭しと活躍している街づくりの人たちが集まっていた。簡単な名刺交換とあいさつ、自己紹介をして乾杯をしたら、田櫓さんの進行でトークセッションが始まった。
村上さんが何故、リヤカーゴを始めたのかって話。村上さんは、自分が組織の中で働いている姿が想像できなかったために単身ドイツに渡ったそうです。
ドイツにたどり着いてもドイツ語どころか、英語すらままならない状態だったという彼は、フランクフルトの街でDJとして約2年間活躍。その後、ブラジルに行き、日本に帰ってきたそうです。
日本に帰ってきて空き家を貸してもらえるようになり、「何をやろうかな」と模索していた時に、「ここ何屋さんなんですか?」って聞かれたので「何屋さんだともいます?」って、「一緒に考えて!」って色んな人を巻き込んでいったんですって。
人と人とのコミュニケーションが盛んにおこなわれていて、活気のある場を海外でたくさん見てきた村上さんは、自分でもそういった場を作りたいって考えて、民泊事業の「ヤドカーリ」にたどり着きます。
大阪からやってきた旅人と意気投合して「一緒に何かやろうよ」ってやる気になったけど「泊るところが無いんです」ってことだったので、「じゃ、つくろう」ってDIYでゲストハウスのヤドカーリを作ったそうなんです。
「ヤドカーリ」は海外の人も、国内の人も関係なく行きあい、コミュニケーションをとる場。この「ヤドカーリ」に、チャイとチャイダーを看板にした「チャイサロンドラゴン」を併設。
チャイは言わずと知れたインドの甘~いミルクティー。チャイダーは、地元の今川茶舗の抹茶と後藤鉱泉所のラムネを融合させた飲み物。これが、マスコミなどにも取り上げられて大きなヒット商品になり、「チャイダー」を求めて多くの旅人が国内外からやってくるようになったのだという。
さらに、この「チャイサロンドラゴン」では、初めての人も気軽にコミュニケーションをとれるという事から地元の老若男女が集まるようになり、旅人とのコミュニケーションが活発な場として人気を集めるようになったのです。
その後、尾道の景観を損ねない出店を求めて「リヤカーゴ」が登場。農業用のリヤカーにDIYで制作した木製棚を設置して商品棚やバーカウンターとして活用できるレトロな雰囲気を持った移動販売用屋台のリヤカーゴ。
日よけにもなるパラソルを設置したことでレトロ+ポップな雰囲気を持っているリヤカーゴは尾道内外のイベントで大活躍。景観にマッチして、それぞれに味のある商品を販売する小商いの若者がいきいきと商売する様子が人気を集めたのだという。
ちなみに、この当時のリヤカーゴ一期生たちは現在、それぞれに店を持って商店主として街づくりの為に活躍しているそうです。